昔見た、地獄絵の中にあった餓鬼図が頭から離れず、自分なにり再構築して描き上げたもの。 青く細い体躯に、腫れあがった腹、口から洩れる焔、頭から湧き出た雲には仏様の姿が。 腹の脈、腕に巻かれた蛇と髑髏は、この作品の肝となっている。宗教的なモチーフながらも、あえて神具的な ものは描かず、背景の色味、斧を持った、どこか愛嬌のある鬼によって、地獄絵の暗くて、おどろおどろしいイメージを軽減させている。
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